原宿はガチャガチャしていていつまで経っても慣れない。
そもそもなんだ、奇抜なスタイルの若者は。
信じられない。
でも仕事の都合で、ちょこちょこ行かなくてはダメという、、、。
辛いのう。
とはいえただ辛くなりいくのも、悔しい。
なので最近は行くたびに、「旨いランチはねえがねえが」と血眼になっているのがハイライト。以前の雅屋もその一環。
ただこの雅屋は大通りから少し外れた程度の場所にあるため、
お世辞にも騒々しくない、とはいえない。
せめてランチくらいは、奇抜なファッションで親父狩りをたくらんでいそうな若者から離れてのんびりした場所で頂きたいものだ。原宿、こわい、こわい
それを念頭にフラフラしていたところ、あった。
訪れたのはコチラ。レトロな見た目の喫茶店「ベラミ」
*別日に撮影したため看板のメニューが少し違います。
場所は、原宿から少し離れた明治神宮前方面です。
目の前が中学校であるため、圧倒的に落ち着いた感じがある。
まず店構えからして僕の好みだ。
「ーーーレトロなジャズでも流れてるのかしら」
流れていた。全くもって雰囲気どおりのジャズ音楽が店内を満たしている。
ライト君も真っ青の予想通りっぷりだ。
店内も期待を裏切らない昭和ぶり。
そして肝心のメニューだが、
おや、テーブルに無い。
なぜ無いのか、、、
そうか、、、、
これは試練か、試練なのか。
88の試練と、
77の戦闘。
これを乗り越えなければ飯さえ食べさせてもらえない。
そういうことなのか。
違った。
普通に後ろの壁にかかってるだけだった。
これを試練と捉えるとは僕はどうかしているのか。
なぜ試練と捉えたかは分からぬまま、メニュー選択へ。
今回は、日替わりランチの “ポークのキムチ炒め” を選択。800円である。
しかも、ご飯おかわりが何杯でも無料とのこと。
“喫茶店でこの値段+ご飯お代わり無料のランチ“ というのがありがたい。
喫茶店だと小さなプレートのランチで1000円近いとかざら。
土地代や、雰囲気代とかに金をかけているのだろうか。
なんだ雰囲気代って。
そんな問答をしていると、10分ほどで商品が到着。
うーむ、入れ物からして昔ながらの定食という感じがしてgood。
祖母の家によくある “用意したらちょっとほこりっぽそうな皿” が懐かしさを醸し出す。脇に謎の花柄が入ってるところも懐かしさポイント。
肝心の料理も、手作り感が止まらない見た目だ。
―――圧倒的に、キムチ、タレ、肉を炒めた色合い。
すごく当たり前のこと大文字にしたがこれには理由がある。
他に言い回しが見つからなかったのでとにかく大きさで表現したかったのだ。
とにかく手作り感が凄い色合いである。
きっと大振りの平型なべでしゃっしゃっと炒めたのでしょう。
この色合いが、食欲をそそる。
実食タイム
まずはお肉から頂く。
むん!お肉がちょうどカリッカリの部分が口に飛び込んだ模様。
「少し焼きすぎちゃったかな?」
そんな雰囲気の漂う焼き加減が絶妙だ。
好みの問題だがお肉に焦げを求める人であればたまらないお味。
もちろんカリッカリお肉だけではありませぬ。
ぷりぷりの、柔らかお肉も存在。
メインはやはりプリプリお肉のようなのでカリッカリお肉は頻繁には出てこない。
でも食べ進めたときに、不意に顔を出す「カリッ」
これが楽しいのだ。
キムチの風味は、すっぱさが目立つ。
「辛い!これ食えねえ!」とういうことは一切無く、キムチの辛さよりも酸味が舌を刺激します。辛いもの嫌いでも、これは余裕。
お肉をモグモグしたらば、次はお味噌汁をズズズ、っと。
日本人にはおなじみの名脇役、味噌汁。ランク的には、松重豊くらい。
コチラは比較的出汁が “あっさり” している。
もしかすると人によっては少し「・・・・・・薄い?」と感じるやもしれません。
僕は濃い味派なので、あっさりしすぎているかな?という感想。
まあここは旨い・不味い、の領域ではなく、個人の感覚の問題なので。
濃さはやや好みとはずれますが、味自体はほっと一息つける旨さ。
言うなれば、お母さんの味噌汁です。
サイドにはサラダ。やはり脂モノにはサラダが付き物、ということだろうか。
ドレッシングはおそらく自家製のモノと思われる、ちょっと酸っぱめなレモン味(?)のドレッシング。
キムチ炒めが “食欲を刺激する酸っぱさ” ならば、
サラダは “まあまああんま食べると止まらないから俺で一息つけよ?な?” という酸っぱさ。つまりはお口直し。
市販されてるようなドレッシングではないようなので、人工的な味はほとんどせず、
純粋なレモンの風味が楽しめる。なかなかに健康的、だ。
そういえばキムチ炒めも味噌汁も、
市販にありがちな“分かりやすいほどに濃い味”というのが無い。
どれもシンプルに食材を味付けして、余計なことは一切していない雰囲気がある。
まさに昔ながら、ということか
ここまで書いて気付いたが、
もしこれでドレッシングが市販のものだったら、どうだろう。
キムチ炒めの味付けに香味ペーストとかを使っていたら、どうだろう。
味噌汁がまるこめちゃんのインスタントだったら、どうしよう。
きっと、死ぬほど恥ずかしい。
もし「市販ですよ」ってことになったらこの一文はスルーして欲しい。
そして前述の通り嬉しいことに、コチラのベラミはご飯がお代わり無料。
喫茶店はご飯モノだと値段が高い割りに、量で満足できる店が少ないイメージ。
でもベラミは800円で、美味しいおかずと共に存分に飯が食える。
素晴らしい。
お代わりは超絶怒涛だった雅屋のごとく、一杯目と二杯目はおかずをやや大量に残していくスタイル。
一杯目完了後
二杯目後
このお代わり方式が楽しみすぎてああああああああああ!となる。
だいたい三杯で力尽きるのだが、締めの三杯目は必ず、必ずおかずをご飯にぶち込み、掻き込むのが通常スタイル。
これぞ至福のとき。
でも誰かと一緒では決してできない荒業。
女性の目の前でやると確実にひかれるので注意しましょう。
お代わりも楽しみ、次の時間が来たためこれにてランチは終了。
至福のランチタイムをぶち壊す “午後の仕事” というワードを頭にぶら下げて、
店を出る。
ご馳走様でした。また来ます。
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