いよいよ中止ですか。
ついに動いた感じですね。
人間ピラミッド禁止、大阪市教委が全国初【組体操】
組体操でググるとですね、
こんな感じの検索結果に。
だいぶ前から組体操の危険性は議論されてたみたいですねえ。
それが今回の事故によってついに進展した感じでしょうか。
ん?
何か違和感を感じましたか?
そう、
「こんな危険なのに”組体操は悪くない”とか何言ってんだこいつ」
と思う人もいるかもですが、僕はそうなのです。
今は”組体操が危険”という認識がかなり多いでしょう。
もちろん組体操自身に危険はあります。
あんだけ高い塔作ったらそりゃあねえ。
これは怖いな、普通に。
なので、
「”組体操”が悪いんだ!そうだ!規制しよう!」
って捉える人が多いんですよねえ。
でも根本はもっと違うだろうなあ、と思うのです。
組体操議論でよく見かけていたのは、
「子供に達成感を経験させたい!」
「みんなで何かを成し遂げることの大切さを!」
「あきらめないことの大切さを!」
などなど・・・。
もうここから違和感MAX。
もちろんここら辺はすごく大事です。
そこは否定の余地なし。
結局何かやり遂げた人が将来的にも強いですしね。
でも、この”やりがい”って押し付けられたものであってはいけないと思うんです。
今回の組体操についてもそうで、
「組体操を見るとその学校が分かる」。闇雲に高いピラミッドを作り上げること、高さを求めただけのタワーを成功させることが、組体操の目的ではない。子ども自身が挑戦に値すると思う課題をクリアしていくプロセスを安全に経験させた上で、やり切った達成感を胸に刻み込むことが組体操の目的である。教師と子ども、そして保護者も含めた信頼関係が、子どもたち自身と見ている人に感動をもたらす組体操を作っていくのである。子どもたちの実態に応じた最大限の構成であれば、感動をもたらすことができる。その感動は子どもたちの学校生活全体を表していると、私は、強く信じている。
(このリンク先の文章を書かれた方は一概に「組体操はやるべき!」という意見ではありません。僕の記事を書くに当たり必要だと思うところを拝借したので、誤解を招かないためにこのリンク先は全部読むことをオススメします)
■「背中の筋を壊したが、誇らしげだった」
「ヤンキー先生」という呼び名で知られる義家弘介氏が、文部科学副大臣の立場で、組体操事故の問題について持論を展開した。
昨日(1/29)の『東京新聞』に掲載されたインタビュー記事。そこで義家副大臣は、「5~6段の組み体操で、息子は負荷がかかる位置にいて背中の筋を壊したが、誇らしげだった」と振り返り、「私自身がうるうるきた。組み体操はかけがえのない教育活動」と主張している。
子どもが負傷してもなお、それを美談化し、リスクを軽視して教育的意義を強調する。これまでの学校現場と同じように、副大臣もまた組体操の教育効果に重きを置くのである。
こういう”やりがい”や”達成感”、”感動”に関することって決して押し付けるものではないはずです。
押し付けたらその瞬間、それは”ただの大人の自己満足”になります。
”大人の自己満足で子供が怪我をする”
これを望む人はもちろんいないでしょうが、無意識にそうなっちゃってたんですよねえ。
これです、これ。
やりがいは押し付けるものではなく、自分で見つけるものなんです。
大抵「組体操をやるかやらないか」は学校の恒例行事みたいな感じで決まってるんでしょう。
子供に選択の余地はないイメージ。
ぶっちゃけここで子供にきちんと危険性やら心がけることなどを刷り込んだ上で「それでもやる?」という問いを与えた上で組体操を選択するならそれはそれでいいと思うんです。いろいろ見た上で組体操にやりがいを見い出す子もいるでしょうから。
なのでそういう観点から、実は組体操規制には反対なのです。別に「子供を危険にさらせ!」なんて一ミリも思ってません。
ただ、根本原因を無視して安易に組体操を規制するという考えになるのは違うのでは、と思うのです。
もちろんそういった土壌がないので、ひとまず規制というのも仕方ないと思いますが。
考えるべきは安直な規制よりも”そもそも子供がやりがいを見つけれる環境かどうか?”ということだと思うんです。
実現がクッソ難しいでしょうが 笑
僕の理想的な形は、
”学校内はもちろん、学校外で子供がやりがいを感じれるものを見つけるための教育がなされること”
これです。
子供が自分の意思で様々なものを見て、それでもなお「組体操にチャレンジしたい」というのであればその時に選択肢の一つとして提示すればいいんですよ。
危険なものに蓋をしたくなるのはわかりますが、もっともっと根本のところに目を向けないといずれ「規制することでしか解決できない人々」が生まれてしまう気がします。それに大人が全部規制したら、結局”子供の考える機会”を潰すことになりますし。
今すぐは無理でしょうがそんな風な方向に考えがシフトしするといいですねえ。
この記事でも似たようなことを書いてるので合わせてどうぞ。