*注:登壇者の人が話してる部分は重要なとこだけを文字に起してるので表現等は違う可能性はありますが、言ってる内容はもちろん変わってません。
先週の土曜日にこんなイベントに行ってきました!
よくイケダハヤトに取り上げられてるPARAFT株式会社と、enfactory株式会社というところの共催のようですね。僕もぼちぼち興味が湧いてきたので参加することにしました。
流れとしてはこんな感じ
第一部:出展企業紹介
第二部:セッション1「副業どうなの?!」副業OK企業による成功秘話と失敗談のトークセッション」
第三部:出展企業紹介パート2
第四部:セッション2「私、こんな複業してます」パラレルキャリアという働き方トークセッション
第五部:出展企業紹介パート3
セッション1は企業目線での副業についてで、セッション2は個人目線での副業についてというイメージですね。今回のブログには登壇者の方々の発言がたびたび出てくるのでセッション毎の登壇者をまとめておきますねー。
目次
~セッション1~
司会の伊藤さん
ヤフーで働くパラレルワーカーです。「ヤフー五割」「客員教授三割」「メンター活動二割」という働き方をしているそう。会社に「お前本業五割かよ!」と言われないためにあんま広めたくないそうですw
佐藤さん ライフネット生命の人事総務部長
今回は「企業の人事の立場」として話したいとのこと。人事として副業の悪い部分も見てきたので「副業いいよね!」の風潮に水を差しに来たそうですw
やはり人事としては、キャリアアップに繋がる副業であれば全然オッケーらしいです。「会社員は守られてる。副業が原因で体調を崩したときでも面倒を見るのは会社なのだからそこも考えないといけない」とピシッとおっしゃっていました。うーむ、確かに。
星野さん 株式会社コミュニティコム代表取締役
”ワードプレス超入門”という本を先週の金曜に書いたらしいです。
ウェブサイトの運営や貸し会議室の運営をしていて、現在は貸し会議室事業が好調な模様。ややひきこもりの時期があり、起業しようと思ったことは無かったそうです。
砂金さん マイクロソフトエバンジェリスト
エバンジェリストとは、”営業ではなく自社製品の魅力を知って貰う仕事”、らしいです。10のアップデートではお騒がせしましたとのこと。ちなみに僕の会社のPCはまだたまに通知が来て騒いでます、どーにかしてw
MSは大企業ではあるけども、人数が多すぎるのでテレワークを推奨してるようです。
むしろ売れっ子ほどオフィスにいない、という価値観らしいですね。
基本申請すれば副業オッケーで「やっても良いけど自己責任ね」というスタンス。
このイベントには「大企業だから固そう」というイメージを払拭するために来たらしいです。
~セッション2~
司会 主催PARAFT社員の松本さん
高荷さん 株式会社enfacry×防災アドバイザー
本業はウェブ周りの受託開発で、副業は防災系のセミナーや講演活動、ウェブ運営などをされてます。個人的に登壇者の中で一番キャラが濃かったです。
高尾さん コニカミノルタジャパン株式会社×株式会社CMM
副業で調剤薬局やドラッグストアの業務コンサルしている方。学生時代からパラレルだったようです。某大企業で働き方改革をしながら自分で実践しているとのこと。
中村さん 映像ディレクター×ブックカフェ店主
昔はアサヤンやなんでも鑑定団、グルメレポートのADもやってた方。彦麻呂の「宝石箱やあ~!」にも立ち会ったことあり。
元々NHKで仕事していたが、色々あって退職してブックカフェの店主へ。運営してるカフェは、ふなっしーを最初に売り出したカフェらしいです。年間200回くらいはイベントをやってる模様。
海野さん 副業でお坊さんをやってるが法事が入ってしまったため欠席
個人的に一番気になってた・・・。
以上が登壇者の方々です。
色んなお話を聞きましたが、やはり皆さんある程度共通の考え方や悩みににぶち当たるようで。このイベント全体を通じて登壇者の方が伝えたかった(であろう)メッセージをピックアップしてみました。僕が感じたメッセージは四つですねえ。
メッセージ①ワークライフバランスとか言ってる人は副業には向かない
うーん、個人的にいきなり衝撃的w
副業をやりたい理由として、「自分の時間が欲しいから」「本業だけに捉われたくないから」という方も多いのではないでしょうか?今回はそういう価値観をぶっ潰すセッションでしたw
なぜかこんな主張が出たかというと、
副業は自己管理をして0から自分で全てをこなさなければいけないからです。
ここは最初、星野さんが「副業に個人のモチベがあるかどうかが大事」というところから始まりました。
星野さん:
仕事には四段階あると思っています。
(1)仕事を作るor取ってくる
(2)実際に業務を行う
(3)仕事を終える
(4)お金を頂く
この四つですね。これを全部自分でやれる人じゃないと副業は向いてないと思います。
会社員は基本全部をやることってないですからね。休日を潰してこういう業務に取り組めるかが重要になると思います。
砂金さん:
それは凄い分かります!これが出来ないのを言い訳にはできないですよね。逆にワークライフバランスとか言ってる人には向かないと思いますよ。ワークワークワークライフバランスくらいじゃないと成り立ちません 笑
おーなるほど!
確かにその通りすぎます。
そもそも副業といえどどんなに小さなことでも“ビジネス”には変わりありません。自分で商材作ってそれを売ってアフターフォローもして、という過程を全部自分でこなす必要があります。会社なら100%全部自分でやるということはありえません。お金に関することは経理がやるし、労務に関することは社労士さんがやる。実際に商材を作る人と売る人も違います。
でもこれを全部自分でやるとなると、想像するだけで大変ですねw
まあ仕事でお金を頂くということなのだから当然か。
セッション2では、
高荷さん:
工数の計算をしたら本業に200時間、副業に160時間かけてました 笑
とのこと。頭おかしいでしょ(ほめ言葉)
特に高荷さんは毎日静岡から都内の会社に通ってるとのことで、その状態で結果を出すためにどれほど苦労しているかは想像に難くないです。
メッセージ②仕事が欲しければとにかく自分をさらけだせ!
ほほう。ブログで顔出ししてる僕からしたらタイムリーですな。
これを熱く語っていたのは高荷さん。ちなみに超絶優しそうな人でした。
高荷さん:
前職が潰れて専門家プロファイルというサービスをやっているenfactoryに入社しました。そこで何をしていたかというと専門家の方にブログの書き方を教えていたんですね。情報発信のツールとして。
でも僕ブログとかやったこと無いんですよ 笑 なので自分でも書いてみようと思ったんです。それでテーマを何にしようかなあと考えてたら、僕の夢が“孫に囲まれて笑顔で死にたい“っていうもので、地震とかの不慮の事故で死ぬのは嫌だなあと思ったんです。
それでそういったものから身を守るための情報を発信しようと思って、アメブロで防災に関するブログを始めました。しばらくは匿名でやってたのですが特に反響が無く・・・。3.11の影響でアクセス数が伸びたときもありましたがそれでも大きな変化はありませんでした。
で、その後に自分も専門家の気持ちを理解しようと思って専門家プロファイルに登録したんですよ。”自称防災アドバイザー“として 笑 そこに本名で登録したところ、なんと速攻で雑誌の取材依頼が来たんです!その後防災の仕事をマネタイズするためにどんどんブログで発信したらガンガン仕事が舞い込むようになったんです。
と、顔出し一つで劇的に変わった事例もあったようですね。
セッションの中でも出ましたが、今はこういうビジネスいっぱいありますからねえ。
なぜ自分がやっているのか?
なぜあなたから買う必要性があるのか?
ここら辺はめっちゃ重要。特に防災アドバイザーは他人の命に関することを発信しているわけですから、受け手としても変な情報は掴まされたくないですからね。いやあ、ブログをやっている身としてはここらへん凄く共感してましたw
でもこの顔出しって結構ハードル高いんですよ。僕は顔出ししてるから変に気にしちゃう部分もあって難しいんですよねえ・・・。会社員だとどのレベルまで書いても怒られないか探り探りなので。とりあえずためらいなく下ネタかける人羨ましい。
また、顔出しについては同じセッションの中村さんが非常に分かりやすく
中村さん:
ネットで好き好きと発信してるだけで仕事が来るんですね。
好き好きマーケティングと呼んでます。
と表現されてました。超わかりやすいw
いいですね、好き好きマーケティング!自分の価値観や取り組んでるものを顔出しで発信すると依頼をする側のハードルも下がりますしね!
メッセージ③自分の好きなことを副業にしないと死ぬよ
高荷さんの先ほどの200時間本業で160時間副業にも合ったように、安定するまでは死ぬほど辛いようです。当然最初は単価も低いので、まずはひたすらgive-give-giveの状態でないと実績は積み重ならないとも話していました。ここの大変な時期を乗り越えられるかが一番重要なんですね。もちろん単価が低いからといっても手は抜かないのは大前提。
最初は単価が低い
でも手は抜けない。ひたすらgiveしなければいけない
時間もめちゃくちゃ使う
この状態を乗り切れるメンタリティーって相当だと思います。
そうなると当然自分が“ビジネスの種に対してどれほど情熱を注げるか”が必須になるわけですね。好き好きマーケティングなんかは一番分かりやすいですw
メッセージ④何がヒットするか分からないからまずはやってみよう
セッション2の中村さんのカフェのお話が個人的に好きでしたw
中村さん:
ブックカフェを始めて最初の三年くらいはどうしても採算が合わなかったんですよ。計算上はペイできてるのに 笑。
やっぱ良い材料とかにこだわり始めるとお金ってどんどんかかるんです。
でも逆に読書会や詩の朗読会とかのイベントは結構儲かるんですよ。本の雰囲気に合った音楽をかけたり料理を作ったり。以前、カフェなのに断食イベントやったらヒットしました 笑。なにもしなくても結構利益が出たんですよね。あと暗闇カフェもやりましたね、本とか読めないですよ 笑。特殊なイベントをやってるときの方が儲かりましたね
ブックカフェで暗闇って致命的じゃんwと思われるかもしれませんが、なんとそういうのがヒットしちゃうこともあるそうです。また中村さんは趣味で器の修理もしているそうですが、これもなかなか儲かるそうで。凄いですね、やりたいようにやってヒットするとかw
ビジネスとしては実に理想的。
よく企業が「マーケティングだー顧客のニーズだー」と重要視していますが、副業レベルのスモールビジネスであればあまり重要ではないのかもしれませんね。いやむしろ必要ないのかも。仮に副業レベルでキチンとマーケティングをしてビジネスしようとすると、大抵企業と被る気がするんですよね。そうなったらリソースの潤沢な企業集団に個人が勝つのは至難。だったら自分が純粋に面白いと思ったことを副業にする方が理にかなっているのかもしれません。あ、てかそのために顔出しをして“なぜこんな変わったことをやるのか”表現するのが必要なのか。なるほど、勝手に納得w
まとめ
これって全部の主張をくっつけると、
何がヒットするか分からないんだったら、自分の好きなことを副業にした方が絶対良いよね。モチベーションも続くし、それが自分らしいことであれば顔出しするだけで圧倒的に差別化になる!
ということでしょうか。
他にも色んな事例や話をしてくださいましたが、全てはここに要約されているなあと感じました。
ちょっと話ずれますが、成功しないネットワーカーとか変な勧誘ビジネスをやってる人はここの意識がずれてますよね。「俺は自由になりたい!」とか「働くとかアホらしい。俺は不労所得で稼ぐ!」みたいな。楽になりてえ!というゴールだけ見据えると絶対に上手くいかないんですね、副業もネットワークも。結局ビジネスである以上耐えるところは耐えないと絶対に上手くいかないんですねえ。
もし「会社員よりも副業の方が楽そうだからやってみるか!」って人は絶対に辞めといた方が良さそうですね 笑
とりあえず面白かったなー!
またこういうイベント行こう。ブログのネタ切れも防げるしな