最近『不思議なサブカル的なもの発見し隊』である僕としてはまたもや見逃すことのできない場所を見つけてしまいました。
目次
『鬼平江戸処』が面白いぞ!
今回訪問したのは鬼平江戸処という場所。こちらはアトラクションではございません。
羽生PA(上り線)が、時代小説である『鬼平犯科帳』とコラボしたパーキングエリアなのです。おそらく鬼平犯科帳の名前を聞いたことはあるのではないでしょうか?
ちなみにサクッと説明すると、鬼平犯科帳とは以下のような作品です。
江戸時代、重罪とされていた火付け(放火)、盗賊(押し込み強盗団)、賭博を取り締まる火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)長官の長谷川平蔵(鬼の平蔵・鬼兵)の活躍を描いた時代小説で、主人公の鬼平の人情の深さが溢れる心温まる作品です。
引用:公式サイトより
現在でも舞台や映画にされ、多くの親しまれている作品です。
この鬼平犯科帳とコラボした羽生PAが「非常に江戸時代っぽい」と密かに訪問者が増えているようです。
そもそもPAの印象は、トイレに寄るかお土産を買うかくらいのイメージしかないですからねえ。あとはやけに高いホットスナック自販機
今回はそんな、江戸時代っぽいと噂の羽生PAへと足を運びました。ちなみにコラボしているのは上り線だけなので注意してください。
現地までのアクセス
あいにく僕が車を持っていないので、車で行く方はこちらの記事が参考になります。
先人がすでに記事をまとめてくださいました。
ちなみに僕は免許が無いので今回徒歩で参戦。最寄りの羽生駅から90分かけて現場へ向かいました。バスを使いたかったのですが土日祝運休というクレイジー具合。徒歩移動はバカのやることなので皆様は大人しく車で行きましょうね。
注意事項
今回の羽生PA『鬼平犯科帳』は、お客さんのプライバシー保護のため屋内写真撮影禁止です。ただし、外観と店内で食べる飲食物の撮影はOK。こちらは運営会社の羽生マネジメントオフィス(048-566-1215)に確認済みです。普通にパシャパシャしているおっさんもいましたがやめましょう。
門構えからして別世界
徒歩で足を棒にしながら歩くこと90分。それは現れました。
いきなりの江戸時代感。こちらは関所のイメージでしょうか。もちろんあなたを止めてくる役人はいないのでご安心くださいね。
まずは入ってすぐに見世物小屋が登場。
ここでは休日限定ですが、一日に数回に分けてイベントを開催しているようなのです。この日はどうやら殺陣の実演をしていた模様。それの記念撮影ですね。
左には浅草の手洗い場のような水場が。
自販機と江戸時代を再現した建物の不思議な共演。
入ってすぐに行列があるのは『文楽焼本舗』さん。たい焼き屋や人形焼きを販売していますね。
さらに進むとこんな感じ。右に進むとお手洗いがありますが、屋根はしっかり江戸時代風。
こちらは『立ち食い処屋台連』さん。『十手かれいパン』『江戸醤油焼きそば』『軍鶏やき』『鬼メンチ』等、大変面白そうな食べ物がいっぱい!わあい!あとでいっぱい食べるぞ!
外観をパシャパシャ
ここからは外観を何枚かパシャパシャ。江戸時代らしさをコンセプトにしているので、建物を眺めるだけも非常に新鮮で楽しいですよ!
美味しいご飯をもぐもぐ
外観をパシャパシャし終え、店内を一通り見終えると時間は14時くらい。小腹が空いてきましたねえ。のんびり歩いてきたので少し遅めのランチになりますが、店内のお食事所でご飯をいただきましょう!ちなみに店内マップは扉に貼ってあります。
今回はこの中から以下のお店にお邪魔!
軍鶏鍋『五鉄』
今回五鉄さんに決めた理由は、これがあるから!
こちらは『一本うどん』というメニュー。他の店舗は大盛り天丼やうなぎ等、王道に旨そうなものが並んでいましたが、この一本うどんに心奪われた僕。せっかく90分かけて歩いてきたのでこの珍しいメニューをチョイス!
その名の通り、一本のうどんがどんっ!凄まじい存在感です。むさぼりつくと最高にもっちりな食感。歯ごたえがありまくり!風味は焦がし醤油のような香ばしさがありますね。
ネギをほじくると、下から温泉卵とつくねがこんにちは😀早速、こんにちはした温玉をぶち破り、ソースとしていただきましょう!
ふふふ……まずはつくねから。
プリプリなつくねにとろーり温玉がまとわりつくと、もう絶品の一言。一口噛むとしっかりした弾力性を確認。さらに噛み込むと今度は、中身のふわふわ具合を確認。表面がしっかりしているので中身がふわふわでも形は崩れません。
麺は焦がし醤油中心の風味からマイルドな旨さに変化。モッチモッチと抜群の歯ごたえのうどんの表面を、黄身がテュルテュルテュルテュルダンスを踊る踊る!!!
あああ、この肺活量が持つのならばこのうどんをズズズーーーーーーーっと一回で飲み干してええええええええ!!
あっという間に完食してしまいました。ごちそうさまです!
さて…… 、地図で見た通り、羽生PAにはまだまだたくさんのお食事があります。それをまさかこの一品で終わるなんて……あり得ませんよねえ。
今度は外でもぐもぐ
再び外にある『立ち食い処屋台連』さんへお邪魔。外観を撮影中も、ここのラインナップがズーーッと気になてったんですよねえ……。
特にここら辺なんかはネーミングからして気になりすぎる。鬼メンチ……?十手いかれいぱん……?江戸醤油焼きそば……?はてはて、どれを選ぼうかな?
選べないなあ……。
よっしゃ全部買お。
四品購入してもぐもぐ
結局気になったものは全部買いました。まずは屋台連からの三品。一品目は『十手かれいぱん』
ご覧の通り十手の形をしているカレーパン。商品名がひらがなというのが味わい深い。やはり江戸時代らしさをイメージしているのでしょうか。
一口食べると、あら不思議。生地がシフォンケーキのようなふわふわさ加減。しかもほんのり甘く、デザートのような食べ心地。
カレー自体はアサリの入ったちょいとピリリな王道な感じです。匂いもアサリ独特の海藻のような、磯のような、例の香りが漂います。こんなに甘めな生地が辛いカレーに合うとは意外ですねえ。
二品目は『鬼メンチ』
こちらは噛んだ瞬間に、ニンニクの強烈な香りがぐああああああああっと襲い掛かります。結構やばめ。肉はぎっちり詰まって最高の極み。衣がサクサクの熱々で、中身は脂がどーん!なジューシーさ。ニンニクの匂いがきつくて満員電車は乗れないわ……。
三品めは『江戸醤油焼きそば』
こちらは醤油の香りももちろんですが、魚介の香りも素晴らしい。
これはどうやらタコのようですねえ。
歯ごたえがgood!焼きそば自体の味もあっさり目で非常に健康的な焼きそばです。
最後は『船橋屋の葛餅』で締めましょう。
こちらは受け取った瞬間「きなこの香りつえええええ!」というのが印象深い一品。「五分以内に食べるのがベスト!」とのことでいそいそと机に戻り、むさぼりつきます。
ああああああああ!!きなこと糖蜜が合わさりマグマのようなドロドロさ加減に変化ああああああ!!『あっさり甘さのきなこ』と『とろーり濃密な甘さの糖蜜』。この二つが合わさるとどうしてこんなに甘美な味わいになるのでしょうか……?
観光地としても楽しめる羽生PA
がっつりご飯をいただき屋台飯をもぐもぐ、最後にデザートで締めて大満足。江戸時代らしい外観も楽しめるので、PAとしてだけ訪問するのはもったいないですね。
徒歩ではいけないのが難点ですが、車があれば気が向いた時に行きたい場所でした。皆さんも高速道路の道すがら、サクッと楽しみに寄ってみてはいかがでしょうか?
いやあ、こういうのを知ると車が欲しくなるなあ……。
現地情報