7/16(日)、炎天下の上野で僕はひいひい言っておりました。
理由はこちらのイベントにお邪魔するため。
ドMなわけじゃないぞ
深海かあ、無性にワクワクすっぞ!!
どうしていつの時代も男はこう、深海だの宇宙だのと謎の多い世界や物体に惹かれるのでしょうか?前回行ったキモい展も同じニュアンスでございます。
「どうして?」聞かれたら「なんとなく」としか言えません。
でも興奮してしまうのです、未知なる世界に!
今回はそんな未知なる世界の代名詞「深海」にピックアップしたイベントに行ってまいりました。
目次
注意点
①基本ネタバレです。「そう言うのはちょっと……」な方はそっ閉じ推奨です。ただし、撮影禁止の貴重生物や貴重映像、省いた写真もたくさんあるため、仮に全部見ても楽しめます。
②「行きたいけど遠方だから行けない……」な方にとってはむしろ持ってこいの記事かもしれません。嗚呼、見知らぬ誰かのためになれば本望。
③予想以上に写真の数が多いため、写真の説明は可能な範囲で書いています。写真でわかりそうなものは省いてますのでご了承ください。本当は全部に詳細説明書こうと思いましたが、全部説明書いてたら終わらないと気づきました。
現地へ到着
現地に到着。
この時点で朝の9時前。まだ開演前です。
「この分ならまあすぐ入れるだろう」
そう思い入り口へ向かいますと、
えっ、もうこんなにいるの?
「開演後に行くと激混みするだろうから開演前に並んでやるwうは天才w」
ーーーどうやらこの考えは至極一般的だった模様。
目の前の公園を囲むレベルで開演前から人の列がずらり。
「こんなに来るのかよ・・・写真撮れるかな・・・」
こんな不安を抱えながらも列に加わります。
ちなみに僕のように一人で来てる方は誰もおらず、暑いし周囲のキャッキャウフフを聞かなきゃいけないしで二重に辛かった。
入り口に到着
人混みの孤独を乗り越え地下へ下るといよいよ入り口です。
非常に神秘的。美しいですなあ。
会場音楽も気合入ってます。
ちょっとしたダジャレかな?(違
希望者はこちらの機械を借りることができます(520円)。
所定の場所でこれを使うと、中川翔子ことしょこたんの音声ガイド付きで見学できます。一人では物寂しいのでしょこたんの声に癒されたいと思います。
第1章:深海とは
本来なら人間が足を踏み入れてはならない場所・・・。
この一文でワクワク。ミステリアスで楽しみです。
海底の様子を描いた地図。義務教育以来だな、こんなん見たの……。
太陽の光がどこまで届くのか、の図。
光が届く範囲ごとに名称があるのですが、
ーーー薄明帯、暗黒帯、深淵
はあああああぞわぞわする。何この名称。暗黒大陸っぽい。冨樫みたい。
きっと殺意を伝染させる蛇とか遺跡を守る謎の古代兵器とかいるんでしょ?
ここでは実際に深海の圧力で潰れたものが見れます。
こんなんなっちゃうんですねえ……。
第2章:深海と生物
ここからはいよいよ深海生物とお目にかかれます。
ちなみにめちゃくちゃ数が多いです。
まずは発光する深海生物たちの登場。
と、その前に撮影機材のご紹介。こちらは「4K超高感度深海カメラシステム」
通常のカメラの600倍の感度で、深海生物の姿、そして発光の様子をとらえます。
*当然ですが、深海生物は標本ですので光りません……。
【アゴヌケホシソエ】
体の腹面に発光器の列があったり、眼の下に異なる色の発光器がある生物。
先端に発光器がついてるヒゲをルアーのように使って餌を集めるようです。
【チョウチンアンコウ】
光る深海生物といえばこの方。
頭のヒゲっぽい部分から光を発します。
それにしてもきめえ。
【コウモリダコ】
タコの祖先に近い「生きた化石らしい」
全然タコっぽく無いぞ。
【クロカムリクラゲ】
刺激を受けると体全体が光ります。
もやしじゃないよ。
【オキゴカイの一種】
深海生物でも珍しい黄色の光を発する深海生物。
それにしても生物の裏返した姿ってほんとキモいですね。
【ヒオドシエビ】
青色の発光物質を出し、敵が驚いてる間に逃げるエビ。
普通にお寿司屋さんで出て来そう。
【クロソコイワシ】
大きな目を以って、わずかな光を頼りに獲物をとらえます。
【デメニギス】
眼が筒状で、先端に緑色のレンズを持つデメニギス。
標本だけだと煮付けみたいですが、
実物を写した写真はキモい
【フジクジラ】
ここの説明文がですね、
青色の光がかすかに届くトワイライトゾーン(薄明帯)にすむ生物たちは体の腹面に発光器をもつものが多い。ここでは、身を隠す場所がないうえ、下から見上げると体の影が浮かび上がる。そこで、腹側の発光器の光をわずかに届く太陽光に同調させることにより、その影を消すことができる。この発光を「カウンターイルミネーション(逆照射)」と呼ぶ。
うわああああ冨樫みたいでぞわぞわする。エンペラータイムみたいな横文字並べやがって。
【ホウライエソ】
カウンターイルミネーションによって姿を隠す生物の代表格的な存在らしい。
目と体表がくっきち正反対の色してます。
【ホタルイカ】
世のお父さんのおつまみナンバーワン。
でもこれはちょっと食えない。
【アミガサクラゲ】
うっすいビニールみたいなクラゲ。
左【ヤナギウミエラ】 右【ヒメトゲウミエラ】
左、つくしかよ。
右、トイレ掃除に使うたわしみたいなフォルムです。トゲ感ゼロ。
【ムラサキカムリクラゲ】
体から青い光を放ちます。
中身が見えるのがちょっと……。
【メトリディア・パシフィカ】
瓶の底の細いのが彼らです。
発光に必要なセレンテラジンという物質を自ら合成できない深海生物の、発光の起源は長らく謎だったらしいのですが、彼らの発見により研究が進んだ模様。
【ナンキョクオキアミ】
どう見ても小さなエビです。
水深毎の深海生物をご紹介
ここからは水深ごとに住む深海生物をご紹介。
数がめちゃくちゃ多いので、特筆したいことがあれば書いていきます。
【水深200~1,000mの生物】
強そう(小並感)
右側のバケキホウボウがいかつい
一番左のウミテングダケが下手な粘土細工のような……。
【水深1,000~3,000mの生物】
人類の進化みたいな並び。
一番左のマイクツガタナマコがバイオハザードに出て来そうな色合いである。
シンカイエゾホラ完全にまきぐsいやなんでもない
【水深3,000~6,000mの生物】
ヨロイダラでけえ……。
【水深6,000m以下の生物】
一番左のダイダラボッチは何回か登場します。探してみよう!
新種の生物たち
こちらは新種の生物ゾーン。
セキトリイワシ科の生物の新種が展示されていたのですが、まだ申請中のため撮影禁止です。ぜひ生でご覧ください。それ以外は撮影OKです。
展示会でのお楽しみポイントですな。
真ん中のウケグチイワシがいい感じに染みた煮付けにしか見えない。
アンコクホラアナゴ……どうして深海関係はこうも厨二的名称が多いのか。
右は柔らかめのポッキー……?
深海生物の捕食とその対策
深海は餌が少なく、まさに「喰うか喰われるか」の厳しい世界。
そんな厳しい世界に生きる彼らの駆け引きを見てみましょう。
【オオグチボヤ】
海中を漂うプランクトンを体表で濾しとって食べる「ろ過食」が捕食方法。
オオグチボヤのように獲物を待っているのもあれば、自分から海水を吸い上げるタイプもいるそうです。
【センジュナマコ】
海底の泥に混じった有機物を食べる「泥食」を使います。
泥ごと食べるので「行儀が悪い」とのこと。
【シダアンコウ】
長い突起物を下に垂らして獲物を誘っている生物。
この突起物があるのが頭の上なので、必然的に上下逆さまに泳ぐ羽目になる。
見た目に反して間抜けだな。
【オニボウズキス】
自分より大きい獲物を丸呑みし、徐々に消化するというクレイジーなやつ。
しかし、いつ餌が取れるかわからない深海においては非常に合理的です。
【ミツクリザメ】
こええよ。
餌を捉える瞬間顎が飛び出るとかトラウマ
【ラブカ】
名前にラブとか入ってますがただの肉食です。普通に襲います。
何がラブやねん。愛に謝れ。
【コンゴウアナゴ】
普段は大きな生物に襲われる存在。
しかし死んだ生物や弱った生物を見つけると集団で襲いかかるそうです。
……twitterにいっぱいいるじゃん
もちろん捕食される側も黙って食べられるわけにはいきません。
独自の回避方法があるようです。
【ムラサキヌタウナギ】
丸呑みされる前に粘液を出して逃亡します。
見た目的には捕食する側だけど。
【サルパ科の一種】
個体が連結すると何十メートルにもなるとかそれどこのスイミー?
【メダマホウズキイカ近似種】
敵に見つからないように体を限りなく透明にしている生物。
対象物との距離を測る際に両目を寄せるのですが、もう目がキモくてダメだ。
深海のトップ・プレデターたち
いよいよ厨二感が本格化して来ました。
明らかに強そう。「幻影旅団」みたいな感じでしょうか?
トップ・プレデターとはいわば「海の食物連鎖の頂点に立つ存在」のこと。
しかし人間の乱獲の影響等により数の減少が危惧されているのだとか。
ちなみにはっきりとどれがトップ・プレデターなのかはわかっていないとのこと。
あくまで候補生物たちです。
【カグラザメ】
標本はないのでイラストで失礼します。
ちなみに顎はありました。
強そう。
こいつがトップ・プレデターでいいよもう。
【ユメザメ】
「夢」とか言ってますが、かなり獰猛らしく、もし出会えばその獲物は夢も未来も無くなるでしょう。目が完全にやばい人のそれです。
こっち見んな。
【ムラサキギンザメ】
先程よりかはややぽっちゃりで、愛くるしさがありますね。
いや、あくまで「さっきと比べて」だから。
こっち見んな。
【キタノクロダラ】
やや干からびた印象。陸に上がったせいもあるかもしれませんが、だいぶ老けた気がします。
華金のサラリーマンのような目をしています。飲みすぎたのかな?
【ソコボウズ】
無駄に美肌。
でも顔は完全にやばい酔い方をしています。
南極の深海生物
ここからは南極周辺の深海生物。
地層も出てきます。
海の堆積物。堆積物とか理科の実験以来の響きです。
南極の海氷。とても綺麗。
この中の微生物が春先から夏にかけて海水に溶け出し、深海生物に影響を与えるそうです。
うわああ……真ん中やべえ……
エゾイバラガニの猛者感。
また、南極のような極地では巨大化する生物もいるんだとか。
原因は不明で「ポーラー・ジャイガンティズム」と呼ばれています。
お前のものは俺のもの(違
おい誰だ松ぼっくりホルマリンに浸けたのは!
おい誰だ右にアジの開きをホルマリンに浸けたのは!
ダイホウズキイカの「一個一個パーツを集めて倒すボス」感がすごい。
これが14mになるのか……。
途中にシアタールームがあります。
動画の鑑賞会やってるのでこちらも生でご覧ください。
巨大生物たち
南極の次は巨大生物の登場です。
一番楽しみなゾーン。大きいものって興奮するよね。
変な意味じゃないぞ!!
【オンデンザメ】
巨大深海ザメを代表する存在。
獲物を吸い込んで食べるという星のカービー顔負けのテクを披露してくれます。
【ダイオウイカ】
でけえええええええええ!!
こんなのに遭遇したら死ぬ未来しか見えない。
足だけでも勝てる気がしない。
だから裏側見せるのやめろってダイオウグソクムシ。
なんだこの差は……?
エンマノタナイスがスカルグレーモンのような骨格をしている。
でかい。
モンスター博覧会みたいになってる。
こんなスルメじゃ気軽に一杯飲めません。
化学合成生命体
普段、地球上の生態系は後光合成によって支えられてますが、深海はそもそも光が届かない。なので、メタンガスや微生物に支えられた独自の生態系があります。これが「化学合成生態系」とのこと。ここではそんな独自の生態系を築いた生物をご紹介。
一番左のホネクイハナムシは拡大するとこんなビーズみたいな感じです↓
ゴエモンオリ「エビ」……?どうみてもカニだろ。
生命の起源について
未だ謎の多い「生命の起源」。
ここでは現在有力とされている三つの説について触れています。
【深海熱水起源説】
上記写真の熱水噴出孔から生命が誕生したとされる説。原始生命が必要とするエネルギー源を持続的に供給できることから、現在最も有力な説である、とのこと。
ちなみになぜこの模型にフナムシみたいなのが群がってるかは不明。
いちいちキモくしなきゃ我慢できないのか
これはコアチマイトと呼ばれる火山岩の一種。
多くの海底火山から噴出しており、熱水活動を支えていたと考えられています。
「35億年前の海底下で循環していた熱水から沈殿した石英」とのこと。
石英とか理科の授業以来だ。
【宇宙起源説】
地球外から生命の元となる物質が来たのではないか、という説。
個人的にはこれが一番ワクワクします。
【陸上温泉起源説】
低温の温泉や間欠泉などの熱水が噴出する場所で生命が誕生したとする説。
ちなみに低温といっても100度くらいあるので普通に死にます。
超深海
6,000m以下の深海に潜む生物も存在します。
ここに生息する奴らはもちろん、未知の領域にも耐えうる最新の機器もご紹介。
【フルデプスミニランダー】
10,000m以下でも撮影できるようにより高圧に耐えれる特殊品が用いられている。
ちなみにライトは研究者の手作り。
【ガラテアレポート】
英語で書かれた深海調査の成果論文です。
一応全部読めるけど、読者から英語を読み解く楽しさを奪わないためにあえて内容には触れない。ホント、あえての選択だぞ!ホントだぞ!
toeic300点台とかじゃないぞ!
黄泉の亜城……。厨二だぜ……
本日三回目の登場、ダイダラボッチ先生。
どこにでもいるな、こいつ。
【無人深海探査機「江戸っ子一号」】
水深7,800m付近に置いて、ハイビジョンカメラでの生物の撮影に成功した。
下町の町工場が相当頑張ったことがネーミングからもうかがえる。
海底下生命圏
海底のさらに下にある地層や泥、岩石にも生物は存在します。
もうなんかすごい領域になって来た。海底のさらに底ってどんな世界なんだホント。
日本周辺の深海生物たち
これまで世界のお話でしたが、今度は我らが日本の周辺に存在する生物のお話。
「日本海」と「三陸沖」を例に挙げていきます。
【日本海のしましま堆積物】
年代ごとの堆積物が壁に展示されています。
ちなみに未だに堆積物がどんなものか思い出せない。
理科の授業で触れた気はするよ。
真ん中のヒダベリイソギンチャク属のやつ、絶対脳みそ。
ナデシコ……。もうちょっと可愛い生物にその名前をつけて欲しかった。
だから貝に乙女とかつけるのやめなさい。
クサイ……。もう直球のいじめすぎて……。
二段目の右から二番目「ダーリアイソギンチャク」、絶対ダスキン。
一段目の右側「サンゴノフトヒモ」の気持ち悪い感がすごい。
バナナ食えなくなる形。
お次は、日本海海溝の海溝底付近に存在する生物。現在確認されている中では世界最深部となる場所に存在する化学合成物群集です。
こちらは生息深度、つまり深海の深さによって形の変わった生物の標本です。
第3章:深海と巨大災害
ここからは深海と災害の関係のついてのゾーン。
決して忘れることの出来に東日本大震災を例に、深海と災害の関係性を解き明かしていきます。
【有人潜水調査船「しんかい6500」】
現在までに1,500回以上深海の調査を行なってきた大ベテラン。
全世界の海の98%を調査できるすごい乗り物です。
東日本大震災後の調査でも大活躍しました。
しんかい6500がとらえた東日本大震災後の海底の様子。
展示会場では横のモニターで映像を見ることができます。
【地球深部探査船「ちきゅう」】
世界最大の化学掘削船。地震発生地帯や海底下生命圏の掘削にも貢献している。
めちゃくちゃかっこいい。
いくつになっても男のロマンである、ジオラマは。
ちなみに内部も見れちゃいます。
男のロマンやあ……
JFASTについて
「東北地方太平洋沖地震調査掘削プロジェクト」のこと。
いかにして東日本大震災において巨大津波が発生したのかを探る重要なプロジェクト。
主に三つのミッションがある。
ミッション①地震によってすべった断層を特定する
ミッション②地質試料(コア試料)の採取
ミッション③断層に残っている摩擦熱を測る
これらを達成するのに「ちきゅう」は必要不可欠な存在なのです。
ミッション①地震によってすべった断層を特定する
掘削同時検層ツールを船上から地下へと入れていきます。
このパイプの中に様々なセンサーが取り付けてあり、周囲の地層の様子を記録していきます。
なんと水深7,000mまで掘削します。
すげえええええええ!途方もねえええええ!
ミッション②地質試料(コア試料の採取)
採掘パイプの中にコアバレル及びコアライナーを設置し、電動モーターで採掘パイプを回転させて採取します。実物はこれがくるくる回ってます。
フルスケールコアリング試験の掘削孔という難しい名称の機械も登場。
採取された断層がこちら(これはレプリカ)。
こちらは東日本大震災の地震断層の実物。
これが採取されるのは世界初らしいです。
ミッション③断層に残っている摩擦熱を計測する
この調査の最終ミッション。摩擦熱の測定はスピードが命なのだが、JFASTがトラブルえ間に合わず。後釜としてJFAST Ⅱが始動。無事成功し、今回採取した断層が東日本大震災のものであると確認された。以下が使用された器具。
これは温度計測装置のジオラマ。全長830mという長さです。
このJFASTの調査で、鱗片状構造というものが発見されました。
その鱗片状構造の断層たち。
シュードタキライトというものも発見。
深海と災害の関係、そしてその対策
ここでは地すべりと災害の関係についてのゾーン。
簡単に展示物をご紹介します。
以下は、鬼界カルデラ噴火に伴う津波堆積物の露頭です。
ユニット1:噴火直後の土石流で溜まった地層
ユニット2:幸屋火砕流から流水に取り込まれた軽石が集まった層
ユニット3:強い流水によって下流から押し流されて来た砂礫層
です。うーん、難しいワードが並ぶ……。
こちらは2012年の海底噴火で放出された巨大な軽石。
元は三倍の大きさだったそうな。
こちらは、そんな災害に備えて稼働する観測システムたち。
海底の情報を収集できる「長期観測ステーション」です。
【東北海洋生態系調査研究船「新青丸」】
新青丸は「東日本大震災復興関連事業」として2013年に竣工しました。
地震津波観測システムの整備のほか、熊本地震等の大災害の緊急調査で活躍している。ジオラマかっこいい。
第4章:深海と資源
このゾーンでは海底に眠る莫大なエネルギー資源について触れていきます。
調査船のご紹介
【三次元物理探査船「資源」】
日本で唯一の三次元物理探査に特化した調査船です。海底に特殊な地震波を放ち、それの跳ね返り方によって海面下の地殻構造をゲットするすごいやつ。
【海洋資源調査船「白嶺」】
海洋資源の調査・開発に特化した調査船。遠隔操作無人探査機や船上設置型の掘削機等により、より海底深部を攻めていきます。
海底下にあるエネルギー資源
実際にどんなものが海底下から採取されたのか見てみましょう。
【石油】
言わずもがな、我々の生活に不可欠な存在です。
【石炭】
砕かれてないままの、でかい塊。これも必須です。
特に今の時期だとBBQに使うのかな。
【天然ガス】
IHが主流になりつつあっても、まだまだ現役です。
【メタンハイドレード】
新しいエネルギーとして注目されてますねえ。
海底鉱物資源
お次は個体の資源へ。いわゆる鉱物資源ですね。
【マンガンノジュール】
堆積物中にある小さい塊の資源。マンガン、コバルト、ニッケル等を多く含みます。
物質によっては球状以外の形になることも。
【マンガンクラスト】
「クラスト=皮や殻」という意味で、世界中の海山の表面に薄く広く存在しています。
コバルトを高濃度で含むこともあるため「コバルトリッチクラスト」と呼ばれることも。
【レアアース泥】
様々な物質の混合物で構成される赤色遠洋性粘土です。
今はちゅ動きからの輸入に頼っていますが、太平洋にレアアースの分布地帯があることが判明。現在は第四の海底鉱物資源として注目を集めています。
【海底熱水鉱床】
チムニーとは、英語で「煙突」の意味。熱水噴出孔周辺で上昇する熱水が海水で冷やされ、硫黄を含む鉱物が沈殿します。この沈殿物が煙突状に成長したのがチムニーとのこと。マロニーじゃないよ
右下の茶色いチムニーがややいやらしい形……いやなんでもない
煙突状ではありませんがこれも巨大なデッドチムニーというもの。
【黒鉱・黄鉱】
伊豆ー小笠原海域や沖縄トラフのような背弧の海底熱水鉱床が陸上に露出したものが「黒鉱鉱床」です。
うん、難しいワードが多すぎてわかんない。
とにかく露出したやつだ!!
【黒鉱養殖装置】
人工熱水孔から沈殿可能な金属量を評価するために、温度・圧力・重量・流量センサーとロガーを搭載した黒鉱養殖装置を設置した、らしい……。
やべえさっぱりわからない!!
とにかく計測する機械だよ!!
第5章:深海と地球環境
ここは、地球温暖化をはじめとする地球環境と深海にどのような関わりがあるのかを展示したブース。
調査機械
【深海用プロファイリングフロート「Deep NINJA」】
深海と地球環境の関係を解き明かすのに活躍しているのがこちちの機械。
日本っぽさ全開のネーミングです。
海面から水深4,000mまでの水温と塩分を観測できるロボット。
深海と海面、両方の水温や塩分を計測するため、最大深度まで潜ったらまた地上に戻る、ということを繰り返しているそうです。
始まる海洋の酸性化
近年では海洋表層が、徐々に酸性側に傾きつつあるらしいです。
これを「海洋酸性化」と呼び、ここではそんな海洋酸性化関連の展示物がみれます。
模型は酸性化の影響で骨密度が低下した化石の拡大模型です。
サーモグラフィが付いています。
写真撮影で一旦休憩
さて、第5章まで見てきました……。
最初にお話し多通り写真の数がえげつないことになってます。
「イベントの全てを記録してやろう!」と意気込んだはいいものの、
あまりのイベントの濃さにノックアウト寸前です。
でもあと一つです。ここまできたら全部書きますよ。
まずはここで機械を返却したら、
二階へ行きます。
登るとこんな撮影スペースが。本来はご家族や友人と一緒に来ている方がキャッキャウフフする場。
みんな楽しそうだなあ……。
写真撮影したいけど、
恥ずかしいなあ……。
撮りました。
写真をお願いした男性の顔が「えっ?」っていう顔でとても辛かったです。
第6章:深海を調査する機器
最後は、今までも、そしてこれからも深海を調査し続けてくれる調査機器を改めてご紹介。
【海底広域研究船「かいめい」】
海底の広域調査を行う最新鋭の調査船です。採取した試料をすぐ分析できるように洋上ラボも充実。これら万全の体制で災害予防にも貢献しています。
【クローラ式無人探査機(ROV)試験機】
一見なんの機械かわかりませんが、これは360°の視野で周りを探索できるロボット。
誤解を恐れず言うと、スマホの360°カメラのイメージです。
会場では実際どのように映るのかを体験できますよ。
【有人潜水調査船「しんかい6500」の内部】
先ほど登場したしんかい6500の内部を見学できます。宇宙船の内部みたいでオラアワクワクすっぞ……!
お札が貼ってあるのがなんとも日本っぽいです。
いよいよ終了
さあ、お疲れ様でした。
ここまで来たら終了です。最後にはお土産ショップもありますよー。
ちなみに休日だけあって激混みしてました。
それでは、お疲れ様でした!
イベント情報まとめ
7/11(火)〜10/1(日)まで開催中!
それにしても休日は激混みしますねえ。
平日に行きたいけど……社畜には辛い……。
あと夏場は熱中症に注意です。マジで。
僕が帰り際に見ると70分待ちとかになってたので、小さいお子さんをお持ちの方は特に気にかけてあげてください。
行くなら午前中に行くのがオススメです。