『ざんねんないきもの展』の展示生物達を勝手にレビューしてみた!【展示会感想】

 

 

 

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SNSを何気なしに眺めていたら、不意にこのイベントが流れて来まして。

www.sunshinecity.co.jp

 

残念な生き物……?

あれかな、僕のことかな??

という冗談はさておき「ゲテモノ好きな自分がどうして開催を知らなかったのか……」と後悔しつつ、早速遊んで来た次第です。

 

 

ざんねんないきもの展とは

一言で表すと『外見・能力等においてなんだか残念な感じの生物を展示しているイベント』ですね。

HPを見ると非常にユーモラスな感じのイベントに仕上がっているのがわかります。

 

どうしてこうなった!?一生けんめいなのに、どこかざんねんないきものたち。

 


ああ、なんと辛いキャッチコピー……。『どこかざんねんな』というところに共感せざるを得ない僕がこのイベントに訪れたのは半ば必然だったのでしょうか?

 

開催時間や期間等

 

 

www.sunshinecity.co.jp

 

開催期間:2017/11/10(金)〜2018/4/8(日)

好評につき期間延長!2018/5/6(日)まで!

開催時間:10時〜18時(特別展の最終入場は終了30分前まで)

開催場所:池袋サンシャインシティワールドインポートマートビル屋上特別展会場

入場料:600円

水族館ほか対象施設・イベントをご利用の方、年間パスポートをお持ちの方は400円。また、特別展「サンシャイン水族館×高橋書店『ざんねんないきもの事典』シリーズざんねんないきもの展」のみの入場の方は600円

 

[一部上記HPより引用]

 

 

このような期間限定イベントですと入場料が1500〜2000円くらいするのがざら。

ですが『ざんねんないきもの展』は600円とお安く、展示生物数も20程度なので非常にお気軽に見れる数なんですね。

僕も写真を全部取りながら見学しましたが1時間程度で全部見れました。さらに期間も来年の4/8(日)までなので何度でも気軽に会いに行けるわけです。

  

勝手に『残念順ランキング』

というわけで今回は莫大な数の生物数ではなかったので、勝手にランキング付けをしてみました。順位が上がるほどより残念度が増していきます。もちろん完全なる個人の主観ですので、実際に見学して確かめるのがオススメ。

生物写真の下にある見出しが、その生物の残念ポイントです。

  

第22位カブトガニ

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脳がドーナッツ型

実はカニではなくクモやサソリに近いカブトガニ。内部の作りが非常に特殊で脳が口のすぐ下にあったり脳の真ん中に食道が通っていたりと、なかなかわちゃわちゃしたフォルムをしています。

脳には大事な情報が詰まっていますから、それの真ん中が空洞ということは……まあお察しですね。

  

第21位カメレオン

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気分次第で色を変える

みなさんご存知カメレオン。背景に合わせて体の色を変えるとか有名ですね。ですがどうやら、そんな器用なことは得意ではなく感情に左右されやすいのだとか。

森の緑に紛れたのに怒って赤色になってしまい結局見つかるというギャグみたいな事例もあるようです。一体なんのための擬態能力なんだ。

  

第20位ヘコアユ

縦泳ぎなのに逃げる時は普通に泳ぐ

 

このように逆立ち状態で海中を漂うヘコアユ。この特殊な泳ぎ方に何か利点があるかと思いきや、敵から逃げる時は普通に泳ぎます。

理由は『速いから』

いやじゃあ普段から普通に泳げよ!

 

第19位ゼブラウツボ

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歯が全部奥歯

たいていのウツボは鋭い牙を持ち魚やタコを食べますが、ゼブラウツボには牙はなく奥歯のような平たい歯しかありません。

なので、一応貝類とかは食べるのですが無茶をし過ぎて歯が欠けてしまい歯の無い人みたいなフォルムをしています。よく口をパクパクさせるのですが、その姿は完全におじいちゃん。

 

第18位ニセネッタイスズメダイ

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何がニセなのか伝わらない

もともとネッタイスズメダイという生物がいて、ニセの方は胸ビレの付け根に黒い斑点があったりと相違点があるためこの名前がつけられました。

しかし、そもそもネッタイスズメダイ自体が知られてないため結局何がニセなのかわからなくなってしまったという生物です。もはや生物が残念というより名付けた人間が残念すぎる。まあ正直見た目も特徴はないけど

 

第17位クリオネ

食事の時に頭が割れる

愛らしい見た目で人気のクリオネ。しかし捕食の仕方はえげつなく、頭から触手を出し餌の養分を吸い出すという「それどこのエイリアン?」っぷり。動画がありましたので掲載しておきます。 

この動画を見て「クリオネかわいい〜❤️」とかいう人は総じてサイコパスなので近づかないことをお勧めします(偏見)

 

第16位デンキウナギ

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喉に肛門

生物の中で最も強い電気を出すことのできるデンキウナギ。非常にたくましいイメージですが、なんと肛門が喉に付いているというギャグっぽいフォルムをしています。

必要な器官が全部体の前方へ固まっているということでしょうがないのかなとも思いますが、嫌ですよね。吐き気がしてトイレに駆け込んだら自分の口から『アレ』が出てきて……ヒイイイイ

  

第15位アオジタトカゲ

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威嚇が効かない

恐竜っぽい見た目で生物界の覇者みたいな顔で佇むアオジタトカゲ。きっと彼を見た目で忌避する生物も多いでしょう。

見た目に違わず相手を威嚇するのもお手の物。青い舌を出し「お?アオジタトカゲ様だぞ?おお??」と迫力抜群に相手に迫ります。

でも全然効果が無いんだなこれが。これだけ荘厳な見た目で相手に迫り威嚇をしているのに肝心のことが全く効果がないとは、なんともその空回りっぷりが愛らしくなります。

あれかな、学校ではタバコも吸うしやんちゃもするけどお母さんの誕生日は忘れない地元のヤンキー的な感じでしょうか。

 

第14位ディスカス

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ミルクを出すと黒くなる

普段は写真のような姿のディスカス。『熱帯魚の王様』と言われるほどの美しさを持ちます。

またディスカスは『ディスカスミルク』という粘液を体から出し、それを餌として子供に与えます。

問題はそのミルクを出すとき。なぜかその時だけ体がどす黒くなるそうな。なぜそんな子供達にトラウマを植え付けるフォルムになるのか。

もし自分が赤ちゃんで、母親のお乳を吸っていたら突然全身真っ黒になったらもう何を信じていいのかわからなくなります。

熱帯魚の王様と言われるほどの美貌を自らぶち壊していくスタイルが非常に残念。

 

第13位ヒトデ

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胃袋を口から出して食事をする

一体何を考えているのでしょうか、ヒトデは。体外に出した胃袋を餌に押し当て、そのまま胃液を出して消化するとのこと。

再生能力が高いヒトデなら問題ないそうですがそもそもなぜそんなチャレンジングな捕食方法にしたんでしょうか。普通にその能力を活かして外敵を避けなよ、うん。それにしても裏側が気持ち悪い。

捕食方法も気持ち悪いし見た目も気持ち悪いって、あれか、クチャラーかあなたは。 

 

第12位リュウグウノツカイ

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体の半分は食べられる覚悟

非常に大きく荘厳な見た目の彼。実は体の前半に内臓等を寄せており、体の後半は最悪食べられても良いようにしているという諦めっぷり。

『リュウグウノツカイ』という神の使者っぽい名前なのになぜそんな人生やけになった人みたいな考え方なのか。こんないかついんだから戦えるだろ。

 

第11位ナマコ

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敵に襲われると内臓を吐き出す

ナマコの体にはサポニンという毒牙あるため基本的に襲われません。ですが、稀に襲われた場合は自分の内臓を吐き出します。二ヶ月ほどで内臓は修復するそう。

いやいやいや毒をもっと有効活用しなよ。さっきのヒトデ然り、なぜ高い再生能力を妙な方向性に持っていきたがるのか。謎だ。

 

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そして裏側は完全にダス◯ンのモップ。触られたら内臓を出す上に見た目がダ◯キンのモップとか何十苦の気持ち悪さでしょうか。

 

第10位カエルアンコウ

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魚だけど歩く。でもすんごく遅い

水中にいるにもかかわらず泳ぎが苦手という人生詰んでる感が半端じゃないカエルアンコウ。

手足と言いつつ実際は胸ビレと腹ビレが変化しただけの劣化版手足で歩きますが、遅い。とにかく遅い。実際に見るとその遅さに驚きます。

なんというか見た目がもうトロいやつのそれ。

 

ただし、餌を食べる時だけは速いです。現金なやつだな。 ニートかよ

 

第9位シマリス

尻尾は簡単に切れる。しかも再生しない。

もふもふした見た目が愛らしいシマリス。ずーっと毛づくろいをしている様子がたまらなくキュートでした。

ぜひ尻尾をコショコショしたいところですが、調子にのるとちぎれます。しかも割と簡単に。

本来は『敵から逃げる時に尻尾だけ置いていく』というトカゲと同じ用途で用いられます。

しかしトカゲと違って再生しないので、人生で一度だけ敵から逃げる時に使える大技。過酷な自然界で敵から逃れる裏技が一回だけってあなた、辛すぎるでしょ。

 

第8位アカホシカニダマシ

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誰も騙せてない

アカホシカニのパチモンと思われるでしょうが、そもそもアカホシカニなんて生物は存在していません。なので誰も騙せません。

ではどの点が騙しかというと、彼はカニではなくヤドカリの仲間。足も10本ではなく8本しかありません。

「でもそれならカニダマシでいいじゃん」と思うでしょうが、多分名付けた人間は「なんかそれっぽい名前をつけなければいけない」という学会からのプレッシャーがあり、やむなくつけたのでしょう。そんな大人の事情が持ち込まれた方が残念です。

 

第7位ボロカサゴ 

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見た目がボロい

もともと岩や海藻に擬態するためこんなにもボロボロな見た目になったボロカサゴ。過酷な自然界で生きていく上では擬態は必須。なのでこの見た目にも納得できます。

しかし脱皮をしても新しい皮膚がボロボロのため、脱皮したから美しくなるなんてことはなく年中ボロボロ。生きるためとはいえ自分のフォルムを犠牲にしなくてはい毛ない悲しさがあります。

化粧や散髪をどう頑張っても見た目がボロいブスにしかなれないと考えると本当に人間でよかった。僕もなんとかそれでごまかしてますから。あ、誰だ「ごまかせてねえよ」って言ったのは

 

第6位ジャコウネズミ

常に一家全滅の危機

非常にキュートで面白い移動をするジャコウネズミ。これは『チューチュートレイン』といってエグザイル信者にとっては欠かすことのできない行動です。

  

 

いや、嘘です。本当は『キャラバン行動』といって、皆が迷子にならないように親を筆頭に歩いていく移動方法です。

親心が垣間見える現象ですが、もし最後の子供が敵に捕まると一家全滅という危機をはらんでいます。

まあ確かにそうだ。親が子供を守るためのはずの行動で一家が全滅するとは、なんとも皮肉……。 

 

第5位オヤニラミ

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知らぬまに別の魚の卵を守らされてる

24時間体制で子育てをするという人間真っ青のイクメンっぷりのオヤニラミ。名前も『親が睨みを利かす』というところから来ているんでしょうか。

 

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対してこのムギツクという魚は、こっそりオヤニラミの卵の近くに自分の卵を産み付け代わりに守ってもらうというとんでもないネグレクト野郎。

命を賭して我が子を守る愛情を利用するとは、残念というよりただただ相手が卑怯です。こんなフリーライド野郎、どこの生物界にもいるもんだ……。

 

第4位オジサン

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名前がオジサン

下あごにヒゲがあるからオジサンという名前がつけられた魚。「いやだからその理論なら犬や猫もオジサンじゃん」と思いますが、そこはあれだ。色々あるんだ。

というよりもヒゲはあんまり目立たないし、むしろ『ウスピンク』ちゃんとかでもよかったんじゃないかな。

中学生でヒゲが生えてるとおっさんって呼ばれますよね。それ考えると完全に魚いじめ。見た目は意外とキュート。あまり加齢臭は感じませんが、名前がオジサンなのでメスでも子供でも独身でもオジサンです。 

 

第3位イラ

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なんかイラついてる

見た目はカラフルで非常に綺麗なイラ。しかし、実際は鋭い歯を持ち『捕まえるとイラついているかのように噛み付いてくる』ということからイラという名前がつけられたあまりに残念すぎる子。

じゃあもう噛み付いてくる生物みんなイラでいいじゃん。なんで彼だけこんな雑なのか。かわいそうである。

というより上位の生物に『生物が残念というより人間のネーミングセンスが残念感』を感じるのは僕だけだろうか。

ちなみに泳ぐとずっと同じ場所をぐるぐるし続けるのでこっちがイライラします。もっといろんな動きをしてよ! 

 

第2位マキガイ

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不人気

なんでしょうか、この辛くなる残念ポイントは。ひたすら不人気なマキガイ。

水槽に入れておくと勝手に掃除をしてくれるそうなので飼育さんには大人気らしいのですが、なにせこの地味なフォルム。しかも小さい。

さらに追い討ちをかけるように飛び出した目玉。せっかく彼に注目して顔を近づけたお客さんも「きもっ」と避けるのはしょうがないのです。

嗚呼、地味ゆえに日陰者人生を歩んできた僕にとっては、どうしても彼の境遇に同情せざるを得ません。辛いよな、見た目で人気を左右されるの。
 

第1位スッポンモドキ

映えある(?)第1位は、こちらのスッポンモドキ。

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ブス

もう見た目がかわいそう。例えば、目が多少大きかったり、口が大きかったりするのはまだ許容範囲。「クリクリおめめかわいい〜❤️️️️️️️️️」とか「いっぱい食べれそう!」とか、色々言いようはある。

でも、鼻の穴がでかいのはどうしようもない。人間世界でもそうです。鼻の穴が大きい人はやはりそこはコンプレックスになりがち。それはきっと動物界でも同じことなのでしょう。

しかももっとかわいそうなのが『見た目がユーモラス』という理由で人間に捕獲され過ぎて現在絶滅の危機にあるという点。なんなんだその踏んだり蹴ったり具合は……。

ただでさえコンプレックスの塊のような見た目なのに、生命まで危機にさらされる。これ以上にないかわいそうっぷりで堂々の第1位になりました。

  

まとめ

 いかがでしたでしょうか?めちゃくちゃ悲劇的というわけではありませんが、どこかほんのり漂う不幸者臭を感じ取っていただけましたでしょうか?

残念な感じを歩んできた根暗な僕としてはこれ以上にない共感を捧げる生物もおりまして……。ブスとか不人気なんてもう目も当てられない……。

一番複雑だったのは、この残念な生物たちをファミリーやカップルが笑顔で見届けていたこと。嗚呼、やはり残念な者達はいつの世も見世物になることでしか注目を集められないのか……。

ともあれ非常にお手軽な金額で、サクッと見学できる『ざんねんないきもの展』。ぜひ休日に行ってみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

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