2017年末、僕は年内の締め旅行として三重へと行ってまいりました。どうして三重かと聞かれると、特に理由がなく困ってしまいますが、とにかく三重へ行ってきました。
前回は名古屋に行ってきた僕。そこでカレーうどんや味噌カツ等の美味しいものもぐもぐしてきました。
基本的に僕の旅行は美味しいものを食べる旅ですからね、それ以外の目的はあまりありません(おい)。
そんな三重の旨いもんといえば、有名どころでいえば松坂牛でしょうか。僕のような零細サラリーマンには到底手の届かないイメージのある松阪牛。
普段の生活なら絶対に食べれないお肉。せっかくの旅行ならばと意気込んでいたのですが……。
結局食べれなかったんですよね……。
というのも、三重の他の市内をウロウロしてから松坂牛のある松阪駅に向かったところ、思ったより遠く到着が21時30分……。時間が時間なだけにお店がもう閉店間際……。
まあ松坂牛の本場だし店はいくらでもあるだろうw
とタカをくくっていたら、どうやら松阪駅に二つある出口のうち、ほとんどお店の無い方へ降りてしまったらしくさらに大ピンチ。もうこの時点で松坂牛を食べれないことはほぼ確定なわけです。
しかしもちろん、このまま何も食べないのは悔しいわけです。せっかく肉を食いに移動したのにこのままじゃ手近なすき家で済ませることになる!と感じた僕は躍起になってお店を探しました。
すると、あったぞ。美味しそうなお店が!
支那そばをもぐもぐ
偶然見つけ訪れたのがこちら。『支那そば北熊三重本店』でございます。
ほう、支那そばですか。これまで浅草のまぐろそばを始めとし、普通のそばを食べたことはもちろんあります。しかし支那そばというのは初体験。
なんぞやと思い調べると、
中国の麺料理がラーメンへと変化していったのはご存じだと思いますが、明治初期の頃は「南京そば」と呼ばれていました。「南京」「支那」「中華」というのは全て中国を意味します。いわゆる中国の麺という意味なのです。その後、明治中期ごろは「支那そばや」や「柳麺」「老麺」などと呼ばれるようになり、戦後「支那」という言葉から、「中華」へと変化していったのです。
では何故、地域によっては支那そばや中華そばと今でも呼ばれているのか? その答えはその地域でラーメンが普及した時代によるのです。例えば和歌山を例にとってみると、戦前に屋台は引かれていたのですが、和歌山でラーメン店が増えていったのが昭和20年の後半から30年代。その当時は前述どうり「中華そば」と呼ばれているのです。
引用:支那そば、中華そば、ラーメンの違いは・・・『時代』の違いである
おおう、厳密には一緒なんですねえ。時代によって名前が変わるようなのです。しかし『本店』という言葉にすこぶる弱い僕。今夜はここにいたします。
店内はサラリーマンを始めおじさまがたで溢れかえっております。厨房をぐるりと囲む昔ながらの店内。
この時は年末の仕事納めの時期。会社帰りに飲んで、締めの一杯!という感じでしょうかねえ。
メニューはこちら。やや中華っぽい見た目。
今回はここから『焼き豚入り支那そば1,030円』と『餃子670円』。今22時過ぎだけど、まあせっかくの旅行だし、いいよね。よね。
お食事を待つ間、目の前のツボに入ったキムチをいただきます。
これがね、めちゃくちゃうまい。
いや、これ本当に付け合わせにしておくのが勿体無いレベルです。ピリ辛さはありますが全体的にマイルドな味わい。砂糖とは全く違うような不思議な甘さがあり、これだけでもうお腹一杯になってしまいそうな……。そんな美味しさでございます!
期待値アゲアゲ↑
付け合わせでこれってめっちゃ期待できるやん!とワクワクして待っていると、出てきたのがこちら。
まずは支那そばが登場。いやああああああああいいね!花の肉ビラ満開です!
チャーシューは厚さがもうちょっと欲しいかな……?なんて思いましたが、これだけ敷き詰められていますからよしといたしましょう。
それでは一口。
大変にモッチモチ。味わいはまさに昔ながらの中華そばという感じ!時代によって名前が変わるとのことでしたが、こちらはラーメンというよりも中華そばという印象が強いですねえ。
真っ白で綺麗なスープ。これをすすっと一口いただくと、
うお!めっちゃクリーミー!わかりやすく言うと、舌触りはホットミルクのような感じしょうか。味のベースは醤油で、舌にクリームがまとわりつくように醤油の風味がほんのり残っていきます。
特徴として脂っぽさがほぼ無いため、かなりさっぱりといただけますねえ。確かにお酒を入れた後に飲むと最高に気持ちよさそう……。かなりミルク感が強いです。
さらに麺がストレート麺のため喉越しがかなり良い!一度すすれば、するするするすると気持ちよく口の中へ in。これにクリーミーなさっぱりスープがよく絡み、味にくどさが無いので箸が止まりませぬ……。
麺とスープをがっつり口に放り込むとより顕著。大量のスープに乗って麺がよりするすると胃袋へ!
チャーシューは厚さに難あれど枚数には不満なし。それに、この厚みゆえの利点でしょうか、珍しく脂っぽさは控えめです。脂身よりも、豚肉の肉肉しい部分(ボキャ貧)をさっぱりと味わうことができます。
と、ここで遅れて餃子の登場。
いやあ、9個。最高、9個。どう考えても22時過ぎに食べていい量じゃないよなあ……。
先日の天龍と比べるのもおかしいですが、こちらはかなり手作り感溢れる餃子。味があまり整っていないんですよね。人の手でこねて作ってしているぞ!という家庭的なお味が致します。
喉越し抜群の麺にはまっていたら、残りもあと少し。チャーシューと絡めながら、一気にいただきます!
それでは今回も綺麗にごちそうさまでした!
総合評価
味:4
『あっさり+クリーミースープ』が、ストレート麺と合わさり喉を楽しませてくれることでしょう。飲み会後に食べるとより美味しさアップな気がしましたwとても美味しかったのですが、もうちょい脂っこさがあっても良かったかも……?
お店ののんびり度:3
特段狭くて居づらいということもなく一般的なラーメン屋さんといったところでしょうか。二次会的な感じでサクサクっと食べて帰る方が多い印象ですね。
一人での入りやすさ:5
会社帰りのサラリーマンや家族づれまで多くの層がいました。気軽にふらっと入れるのが良いですね!
雰囲気:4
厨房はせわしなく動いてましたが、特に店員さんがイライラする様子もなく淡々と調理をしていましたね。おかみさんの声が元気なのが印象的かな?
値段と量のバランス:4.5
これだけ食べたのでさすがにお腹は大満足!味もグッドでしたしね。ただ欲をいえば、以前書いた北大塚ラーメンのようなチャーシューのボリュームがあると尚良し!十分企業努力な肉の量ではありましたけどねw
まとめ
お味はあっさり目でしたが喉越しがたまらずグッド!ただ、家系ラーメンなどのこってり系が好きな人には合わないかなあ。僕はどちらかというとこってりが好きですが、あっさりも全然食べるので問題ないです。今度は飲み会後に来てみたい一品!
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