ディープな街には、パッと目を引くようなお店や少し変わった店名のお店があることが多い。
都会の大通りではなかなか見かけないですよね、不思議な感じのするお店って。あれは人目に付きづらい場所や土地柄だからこそ出会えるモノ。
飲食店に限らずそういったところに出会えるのがディープな街並みの良いところであります。
今回は、キングオブディープとも言える毎度おなじみ北千住にて、パッと目を引くような店名のお店にお邪魔してきました。
北千住『肉酒場ビストロ男前』へ
ランチで訪れたのは、北千住『肉酒場ビストロ男前』さん。駅から徒歩五分ほど行ったところにある、やや小道に逸れたお店です。
達筆な筆文字で『男前』ーーーこれは、そうではない者に対する何かの試練だろうか。
思わず『男前でないのに入ってごめんなさい』という気持ちで横開きのドアをスッと開けます。
それにしても、店名に『男前』と入るくらいだ。イケメンでもハンサムでもなく、『男前』。爽やか系というよりも筋骨隆々のイメージを勝手にしてしまう。
さぞや男臭いようなゴリゴリマッチョメンがお出迎えする雰囲気なのではなかろうかーーー!?
肉酒場ビストロ酒場男前の店内・雰囲気
と、思いきや店内はオシャレなBARのような装飾。男前は男前でも、爽やかイケメンな男前を想起させる店内です。
「いらっしゃいませ!」とお出迎えしてくれたのは、これまた爽やかイケメンなお兄さん。店内の装飾にぴったりな器量を持ち、むしろ夜はこのお店でしっぽり一人でお酒を嗜んでいそう。
なるほどなるほど、店員さんは店名に恥じない器量を持ち合わせているというのか……!
なんだかますます申し訳ない気持ちになりながらメニューを確認。
肉酒場ビストロ男前のメニュー
手書きのPOP感溢れる、可愛らしいメニュー表です。
『牛すじ』『ロービー』『炙りチーズ』ーーーメニューには文字列だけで僕をワクワクさせる魅惑の食材たち。お肉たっぷりナポライスだなんてもう最高にアレ、うまそうさの極み乙女
ランチの値段としては一般的、あるいはちょっと贅沢かな?というくらい。五種類しかないので、今回は王道の『男前カレー(1,200円)』を選択。せっかくなので、Aセット(300円)でローストビーフサラダとドリンクをつけましょう。
目の前で流れるマッシュチーズの滝行!
男前カレーには、仕上げに『マッシュチーズ』が目の前でかけられるとのこと。かなりの自信作なのか、店頭のポスターには『写真&動画撮影OK!』の文字が。
これはブログを書く者としては無視するわけにはいくまい!しっかり撮影いたしました!
#ぶらりのブログ用 pic.twitter.com/ZycpMjM3HD
— ぶらりぼっち日和@無限にカテゴリ変更中 (@burari_bocchi) 2018年6月10日
ーーーこびりついたチーズを一滴残らずレロレロレロレロと舐めとりたい。
そんな気持ちの悪いことをつい考えてしまう。それほどに魅惑的なトロトロチーズと、芳醇な香り。目の前でこんなことをされて、頭の中ではドーパミンがドパアーーーー!!
早く食わせろと胃袋が叫んでおります。よしよし、今流し込んでやるからな少し待ってなさい。
あらゆるとろみが競演『男前カレー』!
完成した料理、いや作品がこちら!
フラッグには『男前』の文字。しかしフラッグの立て方が可愛らしいお子様ランチのようで、そのギャップに思わずクスリとしてしまいます。
仕上がりホヤホヤのチーズが香ばしく強い香りを放ちながら、ツヤのあるの輝きも放ちます。やはり焼きたて・かけたては香りが段違い。
中からローストビーフを持ち上げると、チーズとカレーのダブルトロトロパンチが絡みついてきます!
スプーンではなくお箸で頂くので、掴むとからゆっくり下へと落ちてゆく。その時のほのかな溶けゆく感触が手にも伝わります。
口に入れると、チーズの濃厚さに口と舌と脳がやられる。口から入り鼻を経由しへと直接チーズの旨さがグングン伝わる。
舌触りはザラザラ。舌に残る小さなチーズの粒子がいつまでも口の中に居座ります。
とろみがありながら、やや固形に近い食感のマッシュチーズ。しかもチーズだけじゃあない。カレーもトロトロ、ローストビーフも激柔な食感です!
カレー単体でもとろみはありますが、それよりもチーズの濃さが圧倒的強さ。ザラザラ感がカレーと混じり合うことにより、みんな大好き『二日目のカレー感』が半端なく口の中に広がります!
ライスと組み合わせてもまた絶品。ライスは少しお焦げがあり若干硬め。そこに硬さを持たないトロトロチーズカレーをぶっかけて食べると、相性は最&高。とろみがお焦げライスにほんのり侵入。徐々に溶けゆく食感が本当にたまりません。
こちらのサラダでは、一味違ったローストビーフを味わえます。カレーのビーフはとろみの極みという感じでしたが、こちらは『THE・ローストビーフ』。噛み応えがあり、肉々しさを存分に味わえる食感です!
とろみ大競演を楽しみつつ、サラダのシャキシャキなお野菜で締めて、ごちそうさまでした!
それにしてもたった1,000円前後でこのクオリティーのランチがいただけるのは感動しますね。さすが物価の安い足立区・北千住、ということでしょうか?
北千住にはこれ以外にもキッチンエッグスやジェイズカレーを始めとした、お値段に比べてクオリティーがやたら高い飯屋がたくさんあります。いやあ、まだまだ発掘のし甲斐がありますね!
営業時間やアクセス等